RAMSAのデジタルマルチイコライザーWZ-DE45が凄いらしい

今週に大きなイベントで音響関係の作業をすることになってるんですが、何せ専門分野でない && 経験浅いだけにフリーズ気味の3流PGです。

集会所レベルの大きさの音響装置(といってもミキサーのみ)はしょっちゅう触ってるんですが、4500㎡で4000人程度が集まる会場の音響システムはなかなか手に負えるもんじゃありません。

ということで、音響関係のメモをうpしてみます。


まず、今回から導入された RAMSA (Panasonicのブランド?)のデジタルマルチイコライザー WZ-DE45 が凄いらしいです。(ミキサー〜ディレイマシン間に配置)

WZ-DE45 デジタルマルチイコライザー


何が凄いのか聞いてみるとハウリングが起きそうになっても自動的に調整してハウらないようにしてくれるというのです。

どんなふうになってるのかPanasonic:商品ラインナップ シグナルプロセッサーから説明書のPDFを落として見てみました。


どうやら「ノッチフィルター」というのがハウリング抑制の肝の機能みたいです。

ノッチフィルターというのは特定の周波数を減衰させるフィルターで、ハウリングが起こってる周波数のゲインを減衰することで、ハウリング抑制になるみたいですね。
で、イコライザーで減衰させるのとの違いについては説明書に下記のように書いてました。

ピーク周波数のゲインを下げるためにはグラフィックイコライザーがよく用いられますが、減衰させる帯域幅(Q)が比較的広いため、不要なピークの周波数だけでなく、その周辺の帯域までも除去させてしまい、音質的な変化を招く場合があります。
本機のノッチフィルターは、帯域幅(Q)が30、60という比較的狭い特性を持っているため、不要な周波数成分を、音質にあまり影響を与えることなく除去することができます。

要はイコライザーよりも減衰帯域幅が狭いから、他の周波数にあんま影響与えないよってことでしょう。


で、自動的に調整する部分については下記のように書いてます。

◆本機のオートノッチ機能について
通常、イコライザーを使用してハウリングを抑圧しようとした場合、拡声ゲインを徐々に上げていって強制的にハウリングを生じさせ、聴感判断や測定によってその周波数を判断し、その周波数のゲインを下げることを行ないます。
本機のオートノッチ機能は、このプロセスをデジタル信号処理によって自動化したもので、実際にハウリングを生じさせて、入力信号からその周波数を測定し、その結果によってノッチフィルターを設定するものです。
場合によっては人の声や楽器の音に反応して誤動作する場合があります。また、入力信号にハムや空調音など、継続的な特定周波数のピークがある場合、ハウリングと認識してしまう場合があります。
本機のオートノッチ機能は大きくプリノッチ機能とダイナミックノッチ機能に分けられます。これら2つの機能を組み合わせることによって効果的なハウリング除去が行なえます。
◆プリノッチ
プリノッチ機能は、設置時などに、ハウリングの起こりやすい周波数に対してあらかじめノッチフィルターを設定する機能です。
拡声音場に対して固定的なハウリングを「起きにくくする」働きがあります。
◆ダイナミックノッチ
マイクロホンの移動や、ステージ上の変化等によって起こる突発的なハウリングに対応します。リアルタイ
ムでノッチフィルターを追随させ「ハウリングが起きたらすぐに抑える」働きがあります。

つまり、事前にハウってる周波数を認識しノッチフィルターを掛けるのが、プリノッチ。リアルタイムで突発的なハウリングに対応するのがダイナミックノッチみたいです。ダイナミックノッチはリアルタイムで調整してくれるので便利そうですね。


前回までは TOA DP-0204 をというデジタルオーディオプロセッサーを使ってみたいです。
これについては全然知らないんですが、仕様書DP-0204簡易マニュアルを見る限り、PCにつないで細かなイコライジングをしてたっぽいですね。多分オートノッチ機能は無いんだと思います(じゃないと WZ-DE45 購入した意味ないですからね)

しかし、アマゾンで WZ-DE45 は22万ちょい。音響機器って高いですよね。。。。